きっかけは一本のプレスリリースだった
ここ数日、カジノ関連の人たちの間で大きな話題となっているニュースがあります。
それはある会社が発表した一本のプレスリリースが原因でした。
きちんと紹介する前に、まずはそのプレスリリースのリンクを貼っておきます。
アクロディアはIoTを中心に、スマホゲームの開発・提供をしているIT企業で、子会社として飲食業などにも手を出しています。
(IoTについてはややこしくなるので説明は省きます。知らなくても大丈夫です)
身近なところでは、渋谷のセンター街にある「渋谷肉横丁」に出店したりもしています。
その企業のプレスリリースがなぜカジノ業界で話題になったのか。
それはリリースにカジノにまつわるいろいろな事業展開が記されていたからでした。
■基本的な内容は「ビンゴシステム」の開発
日本ではパーティーや忘年会などでよく行なわれるビンゴですが、海外ではギャンブルとしてもかなり有名です。
ロトなどはそれを受けて誕生した宝くじと言えるかもしれません。
このビンゴを「オンラインでも遊べるシステムとして開発・提供します」というのがリリースの内容でした。
これはグアム限定で、ということになっています。
しかし、オンラインである以上、世界中どこからでも参加できる可能性はあります。
ビンゴでお金を賭けられれば、それはもはや「オンラインカジノ」と言ってもいいでしょう。
もちろん、日本の法律ではお金を賭けたビンゴもオンラインカジノの運営も禁止されています。
オンラインカジノに関しては、グアムも日本とほぼ同じ状況で「グレーゾーン」扱いとなっています。
また、グアムにはランドカジノはありません。しかし、カジノ自体は禁止されているわけではなく、ビンゴは政府公認で許可されて運営されています。
つまり、グアム政府の許可さえとれれば、オンラインビンゴを運営することは可能なわけです。
■さらにアクロディアの進出は続く
そしてここからが今回の本題です。
プレスリリースはそこで終わらず、さらにこう続くのです。
また、PLUMERIA BINGO のみならず、広くグローバル市場に向けて海外カジノ運営企業、およびインターネットを通じたオンラインカジノサービスを展開している企業に向けてシステムのライセンス提供を行なってまいります。
要は今後は現在あるオンラインカジノにゲームを提供するプロバイダになっていきます、という宣言です。
(もっと深読みすれば自社でオンラインビンゴを運営するとも考えられます)
しかも驚くことにリリースには続けてこんな一文も。
合わせて、日本におきましても、IR 推進法案に基づいた統合型リゾートのカジノに対し、ビンゴカジノシステムの提供を行う事業展開を順次準備してまいります。
カジノ法案によって日本にカジノが誕生した場合、アクロディアは積極的に進出するということです。
いまだ日本の各ゲームメーカーが態度を明確にしていない中、この発言はかなり挑戦的です。
実際、このプレスリリースを受けてアクロディアの株価は急騰し、2日間連続のストップ高となりました。
投資家をはじめ、世界の経済市場もアクロディアの動きに注目している証明です。
プレスリリースでは明確な日付等は記載されていませんが「※グアム政府の許認可を得たのちにサービス開始となります。」とありますので、すでに準備は万端に整っていると見ていいでしょう。
これをきっかけにほかの業界も動き出すかもしれません。今後のアクロディアの動きに注目です。
アクロディアがビンゴを提供したらきっとすぐに採用するだろうカジノ
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