2008年も間もなく終わろうとしていますが、今年のオンラインカジノの動きから自分なりに大きいと思うものをピックアップしてみました。
- オープン化の動き強まる
カジノオンネットでクリプトロジックの人気ゲームが遊べるようになったこと、Betssonがネットエントに加えてプレイテックのカジノ追加を発表したこと、そしてカジノオンネットでさらに幅広いソフトメーカーのゲームの採用が進んでいることなど、ソフトウェア会社の垣根を越えたオープン化の動きが目立ちました。2009年はさらにそうした流れは進むでしょう。 - 多くのカジノが閉鎖
Lasstersやゲーミングクラブジャパンなど長く続いたカジノが閉じられる動きも目立ちました。閉鎖ではないですが、アイビッグカジノなどカジノアクショングループのカジノも経営破綻しました(Rewardsが救済しました)。他にも最近オープンしたばかりの日本向けカジノがいくつか姿を消したり、歴史のあるCSカジノ(旧サンズオブザカリビアン)がオムニに吸収されたりもしています。 - NETELLER Net+の導入
Globe Walletプリペイドカードの新規発行や更新が停止となり、Net+という新サービスが開始され、カードが発行されました。移行に関する情報が不足したりしたこともあり、混乱があったことは否めません。 - ライブディーラー広がる
888、クリプトロジック、パーティゲーミングなどがそれぞれライブディーラーゲームを発表しました。新しいライブサービスやライブディーラーカジノのテレビ版も始まり、引き続き盛り上がりそうです。 - 日本語化の進展
今年はカジノシェア、 グランドモンディアル、オールスロットカジノなど、いくつかのまともなカジノの日本語化が実現しました。全般的にいうと日本向けのプロモーションは下火とも言えるのですが、こうした動きは大歓迎です。 - スロットトーナメントの人気
今年始まったわけではないですが、マイクロゲーミングのスピンパレスやオールスロットなどで遊べるスロットのトーナメントがたくさんの人を集めるようになりました。来年はさらにこの傾向は強まるのではないでしょうか。 - トライデントグループが消滅
キングネプチューンカジノで人気を集めていたトライデントグループが正式にベルロックグループに吸収され、その名前がついに消えました。発足時から熱烈なファンだったため、非常に寂しく感じました。 - Moneybookers ATMカード発表
NETELLERやClick2Payのデビットカードに対抗し、MoneybookersがATMカードの導入を発表しました。来年の1月からリリースが始まる予定になっています。 - ドメイン没収騒動
米国のケンタッキー州政府がオンラインカジノやポーカーのドメイン数百を没収する動きを見せ、裁判での闘いになりました。この関連で、多くのカジノが一時的にco.ukドメインに避難したり、騒動は続きました。この余波なのか、マイクロゲーミングのほとんどのカジノはアメリカでの新規プレイヤー受付を停止しました。 - イギリスがイニシアティブ発揮
英国が、国内で宣伝できるライセンス元を定めたホワイトリスティング制度や、広告の内容を厳しく審査する制度などを導入し、オンラインカジノやスポーツブックのクリーン化に大きく貢献しました。来年もこの動きが拡大して、プレイヤーを守る仕組みが広がることを期待します。
ということで、良いニュース、良くないニュースといろいろありましたが、それほど悪くない年だったのではないでしょうか。2009年はどうなるでしょう?