今日は真面目に「オンラインカジノが違法なのかどうか」について考えてみたいと思います。
オンラインカジノの歴史は10年以上に渡りますが、この間、業界全体では「違法とも合法とも言えない」というグレーゾーンの立場をとってきました。
その根拠となったのが「運営母体が海外にあるから」という理由です。
つまり、カジノが合法な国で運営されているオンラインカジノは、違法ではない、と。
これは、日本人が外国のカジノへ行って賭けて勝ったとしてもつかまらない、というのと同じです。
ただし、反論も簡単にできます。そう、
「でも、賭けている人は日本にいるじゃん」
これです。だからこそ、違法か合法かわからないグレーゾーン扱いだったわけです。
ところが、2017年、事件が起こりました。
オンラインカジノで賭けていた人が単純賭博罪で逮捕されてしまったのです。
ついに「オンラインカジノは違法」という結論が出てしまったのか、と業界は騒然となりました。
しかしです。この事件ではオンラインカジノの運営側は罪に問われることはなかったのです。
こうなると、また違法か合法かがわからなくなります。
警察も検察も公式な見解は発表していませんから、なおさらです。
オンラインカジノを運営する側の人は「違法ではない」と言います。
オンラインカジノで遊んでいる人の中には「違法かもしれない」という人もいます。
どちらも、関係者の言葉ですから、そのまま頷くことはできません。
そこで今回は、オンラインカジノとは関係がない、外側の人から見たらどうなのかを、2つの記事で紹介します。
1つ目はこちら。
「スマホで賭博「オンラインカジノ」に群がる闇世界の人々」
経済誌「週刊ダイヤモンド」のオンライン編集部が特集した記事です。
全体的には「たぶん違法だが、この先どんどん流行るだろう」という内容になっています。
オンラインカジノだけではなく、いわゆる闇カジノについての言及もあります。
もう1つはこちら。
「不起訴の勝ち取りーオンラインカジノプレイヤーの件」
自身もプロ雀士である賭博罪専門の弁護士、津田岳宏さんのブログです。
津田さんは「単純賭博罪は廃止せよ」との意見を持っているようで、ここでもプレーヤーは違法ではないと言っています。
ただし、カジノ運営側に関しては触れていないようです。
こうして見ると、オンラインカジノの外側からでも違法か合法かは意見が分かれるようですね。
やっぱりグレーゾーンであることは変わらないみたいです。
ただ、ひとつだけ確かに言えるのは「逮捕される危険性はゼロではない」ということ。
SNSなどで「オンラインカジノで○○円勝った!」などとうかつには書かないほうが無難です。
しっかりと自己責任で楽しんでください。