先日イタリアのインターネットプロバイダー(ISP)が一斉にオンラインギャンブルサイトへのアクセスをブロックしました。
イタリア政府の方針によるものだということです。
イタリアからオンラインカジノサイトにアクセスしようとすると、関係ないサイトが表示されるということです。特殊なソフトを使用した迂回策などはあるのかもしれませんが、おそらくそこまでする人は少数で、普通の人は諦めるでしょう。
そして、アメリカです。
数日前に、アメリカのいくつかの地域のISPがオンラインギャンブルサイトへのアクセスをブロックしたことが明らかになりました。
当初URLにcasinoやpokerという言葉が含まれているものだけが対象と思われましたが、実際にはneteller.comなどオンラインカジノに関係しているサイトへのアクセスも途絶えたということです。
抗議の後ブロックは解除されたらしいのですが、それが実験であったのか実際のブロックだったのかは分かりません。いずれにしてもISPにはそういう能力があるということが明らかになりました。
もちろん、一定のサイトへのアクセスを勝手に遮断することが法律や憲法に照らしてどうなのか、という問題はありますが、それとは別に今回のように技術的には実際に遮断できるということがショックをもって迎えられているようです。
ほとんどのオンラインカジノやオンラインポーカーにとっては、アメリカ人が売上げの過半を占める超お得意様です。
もしアメリカのほとんどのISPが政府の圧力でオンラインカジノとオンラインポーカーへのアクセスを遮断することになれば、バタバタと潰れるところも多いかもしれません。
そしてアメリカがそうした遮断を実行したとしたら、日本はどうするでしょうか。そういう意味では気になるニュースでした。