アメリカのインターネットギャンブル禁止法案については、まだいろいろな動きが続いています。
ブッシュ大統領が10月13日に署名して、それによって成立するという予定になっているようです。
今日もその関連のアップデートをお届けします。
- ワシントンでの抗議行動
規模は明らかになっていませんが、ワシントンで今回の禁止法案に反対する人たちが抗議行動をしたということです。
Internet Gambling Protest Saw Rumors Fly About New Law
https://www.casinogamblingweb.com/gambling-news/gambling-law/internet_gambling_protest_saw_rumors_fly_about_new_law_11394.html
大規模ではなかったと思われます。 - 署名するときには内容が変わっている説
今回のインターネット賭博禁止法案は、議会が可決した後、大統領がすぐに署名すると言われていました。が、まだ署名されていません。
時間がかかっている理由として噂になっていることがあります。それは、可決した法案に大幅な修正をほどこしているという説です。
銀行業界が罰金や禁固刑などの厳しい罰則に難色を示し、規制内容や罰則部分を緩くさせようと工作をしているというのです。
上のサイトの記事に書いてありましたが、果たして最終形はどうなるのでしょうか。 - FirePayがアメリカ撤退発表
代替決済システムのFirePayは売上げの9割以上をアメリカに依存していると言われています。そのFirePayは、今回の法案が成立した時点でオンラインギャンブル関係の決済をアメリカでは中止すると発表しました。
Optimal Group’s FireOne Group plc Subsidiary to Cease Certain U.S. Facing Operations
https://www.tradingmarkets.com/.site/news/STOCK%20ALERT/448603/
アメリカ以外、そしてアメリカではオンラインギャンブル以外の決済サービスを拡大していくということのようです。でも、簡単ではないでしょう。 - パレスグループも発表
スピンパレスカジノなどパレスグループを擁するFairground Gamingは、ネットギャンブル禁止法案が成立した時点でアメリカのプレイヤーのアカウントを閉鎖することを決定したと発表しました。
Fairgroundはロンドン証券取引所に上場しています。そのため、カジノオンネットやパーティーゲーミングと同様に撤退の決定をするだろうと言われてきました。その通りになりました。
マイクロゲーミング系で上場しているところといえば、他に32レッドが残っています。32レッドは何も声明を出していないようですが、どうなるのでしょうか。 - CNET Japanの報道
CNET Japanで今回の禁止法案についての記事が出ました。
米ネットギャンブル規制で波紋 英…売り上げ半減、株暴落
https://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20266089,00.htm同紙によると競馬業界は、法案成立に向け300万ドル(51億円)を献金。
ちょっと計算がおかしい気もしますが・・・。
今後は、実際の署名のあと、どういう動きがあるのか注目です。
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