ネッテラー(NETELLER)の創業者で現株主の二人がアメリカで逮捕された件で、ニューヨーク南部地区の検察局が声明を出しました。
1月16日付けの発表 (pdfファイル)
これによると、二人の容疑は違法なマネーロンダリング(資金洗浄)だということです。
アメリカ居住者から中間決済業者を経由してお金を受け取り、それを海外のスポーツブックに入金させて違法な賭けを行うことを可能にしたことが問題だとなっています。
昨年10月に成立したオンラインギャンブル禁止法が適用されたのではなく、従来からあったマネーロンダリングを禁ずる法律と、電話等でのスポーツブックの賭けを禁止するWire Actが適用されたようです。
アメリカで拘束のニュースが入った直後は、今回の逮捕がNETELLERの事業とは関係ないのではないかという推測も出ていましたが、NETELLERのビジネスそのものの違法性が米国の法律で問われている内容になっています。
この直接の影響がどうか分かりませんが、NETELLERはアメリカ居住者によるInstaCASH入金の取り扱いを16日に全面的に停止しました。
これを受けて、アメリカ国内の銀行はNETELLERとの取り引きを停止するのではないか、そしてネッテラーはアメリカから完全撤退するのではないかという観測も出ています。
また、PaySparkやClick2Payのように現在でもアメリカ人向けにオンラインギャンブルに使える代替決済サービスを提供している会社もアメリカから撤退する可能性も出てきたと言われています。
オンラインギャンブル禁止法が成立した際は、多くのオンラインカジノやポーカーがアメリカから撤退しましたが、今回の事件でおそらく更に多くの運営者がアメリカ向けのビジネスを取りやめるのではないでしょうか。
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