2007年も終わりを迎えようとしています。今年もオンラインカジノの世界での10大ニュースをまとめてみました。
- ネッテラー(NETELLER)の騒動とカード復活
すでに古い話のようですが、2007年は、ネッテラーの創業者2人がアメリカで逮捕されるという衝撃的なニュースで幕を開けました。
その後、NETELLERのアメリカ等からの撤退、デビットカードの使用停止、アメリカ人ユーザーの残高凍結など悪いニュースがどんどん続きました。
そして、年の後半になってようやくデビッットカードに代わるNETELLERプリペイドカードの提供が始まり、胸をなで下ろしました。 - メジャーなキャラクターがオンラインカジノに更に進出
昨年以前から、トゥームレイダーやXメンといった人気キャラクターのオンラインスロット化が続いていましたが、2007年はこれが更に拡大しました。
オズボーンズ、ヒットマン、Sudoku、スパイダーマン、ファンタスティックフォー、マリリン・モンローなど、今年はいろいろでした。
来年も、トップガン、ゴッドファーザー、ミッションインポッシブル、サタデーナイトフィーバーがパーティーゲーミングで出てくるなど、この動きは続きそうです。 - ヨーロッパと新興勢力の隆盛
何と言ってもオンラインカジノの2007年を特徴づけたのは、ヨーロッパの躍進です。
各カジノはヨーロッパの各言語でのソフトやサポートの提供を次々と開始し、またプレイヤーもそれにつれて拡大しました。オンラインカジノの主要通貨がUSDからユーロに変わったとさえ言われる昨今です。
また、ライセンスもEU内で営業しやすいマルタやマン島のものが増え、インターカジノもスピンパレスカジノもヨーロッパのライセンスに変更しました。半面、カリブ海エリアやカナワキはライセンス元としては地盤沈下しました。
さらに、ヨーロッパ中心のソフトウェア会社であるネットエンターテイメント(NetEnt)やウェイジャーワークスがライセンス先を増やして、大手の一角に食い込む勢いを見せています。 - キングネプチューンカジノが「普通」のカジノに
こちらの記事に書いたことですが、トライデントグループとカルメンメディアグループの合併発表以降心配していたことが現実になりました。
また、グループの別のカジノであるトライデントラウンジやベガスUSAは事実上閉鎖の憂き目にあいました。 - ボーナス条件が厳しく
インターカジノをはじめとして、従来比較的易しいボーナス条件で知られていたカジノで、ボーナス条件を厳しくする動きが相次ぎました。
また、今年は日本からのボーナス乱用者の増加に伴い、カジノクラブで日本人が対象外化、ベット365では日本のプレイヤーは厳しい条件に変更、そしてグランプリヴェグループは日本から完全撤退と、いろいろな否定的な動きも続きました。
この傾向が2008年以降ひどくならないことを祈るばかりです。 - オンラインカジノの閉鎖相次ぐ
グローバルプレイヤーカジノ、ゲイシャラウンジカジノ、フォーティーナイナーカジノといった、長い実績を誇るカジノが相次いで閉鎖しました。
アメリカに依存していたところを中心として、買収されたりカジノブランドがリストラされたりという動きも増えました。
全オンラインカジノの平均で、スタッフ数が半減したという統計もありました。来年はどうなるでしょうか。 - ライブディーラーゲームが充実
マイクロゲーミングのライブゲームでゲームの種類が増えたり、また各種展示会では、新しいライブゲーム提供会社のデモが見られました。
中国語圏のプレイヤーの増加に伴い、この動きは今後も続くでしょう。 - ネットカフェ賭博の摘発が淡々と続く
東京で5月に初めての摘発が出たのをはじめとして、全国各地でいわゆるインターネットカフェ賭博の摘発が行われました。全体的に既に低調となっているという話もありますが、まだ営業しているところもあるようです。 - オンライン史上最大の9億円ジャックポット
インターカジノで9億6,000万円という過去最高のオンラインジャックポットが出ました。(記事こちら)
この記録は当分破られることはないでしょう。 - カジノ攻略情報商材が跋扈
今年は「オンラインカジノで簡単に儲かる」などと称する、いわゆる情報商材が沢山リリースされました。
レビューのページをつくりましたが、ほぼ全てが「買って失敗した」「インチキ」という非難ばかりで、すでに販売を中止したものも多いようです。
ということで、ざっと眺めてみるとオンラインカジノの世界ではネガティブなニュースがちょっと目立った1年でした。
2008年は明るいニュースが沢山出てくることを期待したいところです。
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