日本向けスポーツブックのBetluck(ベットラック)がTBSテレビの報道特集で取り上げられました。
ベットラックのサーバがあるマン島のデータセンターの様子や、委託をうけてサイトのコンテンツを制作している日本の会社のインタビュー、会員のインタビューなど、なかなか興味深かったです。
ただし、「アメリカではオンラインギャンブル禁止法があって、銀行などの協力によって賭けのためのお金のやりとりができない」等という事実誤認の内容もあり(実際には法律があるだけで施行のためのガイドライン作成の段階で止まっている)、「オンラインギャンブルはいけない」という前提ありきの雑な作りになっていて、その点は残念でした。
TBSは数年前の「ニュースの森」でもオンラインカジノ特集をしましたが、その際もかなり偏っていて、「センセーショナルであればいいや」程度の出来でした。
なので、バランスのとれた報道は期待もできないのですが、マン島で取材をするほど手間をかけるのであれば、少しはマシな報道(イギリスの取り組みやアメリカの禁止法は実効性がないだけでなくWTOで不公正だと認定されていること)ができたのではないかと思います。
また、警察当局のコメントについて言えば、「客も業者も賭博罪にあたる」という内容はいささか疑問で、これはネットギャンブルというよりも、ネット上のサイトを利用して国内のネットカフェ型の店舗で賭博をさせる形態と混同しているのではないかという気もします。
ただし、ベットラックの委託先の会社に対して警察側が何かアクションをするかもしれず、その点については、国内にサポート拠点を置くことの是非をみる上で、注目です。
なお、この報道についてはVTR部分の一部と解説をネットで見ることができます。
日本人向け賭けサイト、千人超が登録 (TBS)
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