F1グランプリ オッズと予想 第13戦 「イタリアGP」

ヨーロッパへと帰ってきたF1が次に迎えるのは、
フェラーリの聖地、イタリアはモンツァサーキット。
超高速サーキットとしても知られるモンツァでは、いかにストレートを速く走るかがカギになる。
このサーキットで優勝するのは誰なのか。

今回は先にいつもの表を見てから予想を立てていこう。

 
ドライバー
 
ドライビング
ピット戦略 勢い  
総合計 オッズ
ベッテル(レッドブル) 18 2.87
ウェーバー(レッドブル) 16 7.00
アロンソ(フェラーリ) 18 4.00
マッサ(フェラーリ) 12 34.00
ハミルトン(マクラーレン) 14 4.33
バトン(マクラーレン) 16 9.00
シューマッハ(メルセデス) 13 67.00
ニコ・ロズベルグ(メルセデス) 14 51.00
小林可夢偉(ザウバー) 14 501.00

(オッズはウィリアムヒル9月7日現在のものです)

前戦のベルギーGPでは、レッドブルが復活の1、2フィニッシュを決め、
圧倒的な速さを見せつけました。あれから2週間。レッドブル有利なのはやはり変わりませんが、他のチームはどこまで差を詰めてきているでしょうか。

まず、マクラーレン勢。
彼らの車の大きな特徴は「ストレートが速い」という点です。
しかも、モンツァではDRSが使えるポイントが2か所あり、
彼らにとって追い抜きはよりしやすくなっていると言えるでしょう。
今年のハミルトンはミスが多く目立ちますが、そこにさえ注意すれば、
勝てる要素は十分にあるとおもいます。

そして、フェラーリ勢。
フェラーリにとってモンツァで勝つことは「使命」と言ってもいいほどの課題です、
ここまで仕上げてきた車は「コーナーに強く、タイヤにやさしい」というタイプのものでしたが、今回はモンツァに合わせて仕様を変えてくるものと思われます。
また、アロンソの桁外れた集中力と一発の速さにも期待したいところです。

メルセデス勢はやはり厳しい勝負が続くと思われます。
シューマッハはモンツァを得意としているドライバーの一人ですが、いかんせん今年のマシンの出来では優勝は遠すぎます。
どこまで上位に食いついていかれるか、がメルセデスにとっては重要になりそうです。

こう見ると、やはりレッドブル完全有利の状態は変わらないように思えます。
勢いがあるというのはもちろん、レッドブルの車の完成度が他の追随を許さない出来だからです。
残り7戦。チャンピオンシップを確実にするために、ベッテルが速く、しかも安定した走りを見せてくのは間違いありません。
大方の予想がベッテル優勝というのも頷ける話です。

しかし、何が起こるのかわからないのがF1の醍醐味。
今回のモンツァは、さっきも言ったようにDRSを使えるポイントが2か所あるのが特徴です。
しかも、安定性にかけたピレリタイヤを使うことを考えると、大番狂わせが起こることも十分あり得ます。

その上で、考えてみた表彰台予想は以下の通りです。

1位 アロンソ
2位 ベッテル
3位 ハミルトン

完全復活したかのように見えるベッテルですが、彼には「優勝しなくて確実にポイントを取っていけば、チャンピオンになれる」という死角があります。
一方のアロンソ、ハミルトンにとっては、優勝以外に価値はない、と言えるようなレースになります。
ストレートのスピードで有利とみられるマクラーレン勢ですが、そこをはねのけてしまうフェラーリの底力と、タイヤマネジメントの上手さが活きるレースになるのでは、と予想します。

とはいえ、堅実にいくなら「ベッテル優勝」の確率が最も高いのも事実です。
また、ウェーバーやバトンらの伏兵の存在も簡単には見逃すことができません。
いずれにせよ、DRS、ストレート、タイヤ。この3つが今回のモンツァでは重要なポイントになるはずです。

ちなみに、日本人期待の小林可夢偉ですが、今回はかなりの苦戦を強いられることが予想されます。
もともと、ザウバーのマシンはストレートに弱い上、DRS対策にも一歩遅れをとっているからです。しかし、何かしてくれるのが可夢偉の最大の魅力でもあります。
ぜひ、入賞を果たして欲しいと願わずにはいられません。

モンツァが終われば、いよいよ舞台はアジアへ。
シンガポール、そして日本の鈴鹿へとF1がやってきます。
モンツァでのレース開催は今週末、9月11日(日)。
どのようなドラマが待っているのか、どうぞ楽しみにしながら予想を立ててみてください。

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