ウィンブルドン、とうとう明日が最終日。男子シングル決勝はロジャー・フェデラーとアンディー・マレーの戦いとなります。
今回のウィンブルドンでは錦織選手、ベスト16入りは果たせなかったものの、日本人選手としてはかなりの健闘でした。まだまだUSオープンもありますし、これからも期待してます。
さて、話をウィンブルドンに戻しますと、フェデラーはウィンブルドンで2003年に初優勝を果たしました。この年、イギリスはオックスフォード市に住むテニスファンのニック・ニューライフ氏はフェデラーの才能に驚嘆し、「フェデラーは2019年までに、ウィンブルドンを合計7回制覇する」という賭けをウィリアムヒル・スポーツブックに申し出ます。ウィリアムヒルはこの賭けを受け付け、オッズを66/1、つまり67倍に設定し、ニック氏は1520ポンド(19万円弱)を賭けます。
ウィンブルドンにおいて、あのピート・サンプラス選手が1993年大会から2000年大会の8年間に7度も優勝を達成し、大会最多優勝記録「7勝」をマークをしました。その倍以上の期間にフェデラーが7回優勝を果たすという賭けを申し出たニック氏、かなりのテニスファンだったのでしょう。
2001年の大会では、なんと4回戦でフェデラーが3時間以上にわたる激選の末、サンプラスを下す、ということもありました。これを最後にサンプラスはウィンブルドンでは優勝をしておらず、2003年には引退します。この試合はフェデラー時代の幕上げの序章だったのかも知れません。
その後フェデラーはニック氏の賭けは知ってか知らずか、順調に2004、2005、2006、2007、2009と優勝を重ねていき合計6回の優勝。あと一息というところで、なんとニック氏が2009年2月に59歳の若さでお亡くなりに・・・。しかし、ニック氏は亡くなる前に賭けの権利を人権慈善団体のOxfamに寄付します。
もし今年、または賭けの有効期限の2019年までにフェデラーが1回ウィンブルドンを制すると、合計7回の優勝となり、Oxfamは101,840ポンドの払い戻しを受けることになります。
2009年を最後にウィンブルドンを勝てないフェデラー。今大会もジョコビッチ、ナダルに次ぐ対抗扱いではじまりましたが、見事決勝にのこりました。是非とも優勝してほしいと思います。
決勝のオッズは
フェデラー 1.5倍、 マレー2.5倍
となっています。
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