ZYNGA オンラインギャンブルへの参入  SNSからリアルマネーへ

ZYNAG(ジンガ)ってご存知でしょうか?
FACEBOOKなどで3000万人ともいわれる会員数をもつジンガポーカーなどのソーシャルオンラインポーカーなどのアプリを運営しています。アメリカ、ヨーロッパ市場では非常に有名なゲーム会社です。その他、CityVilleなどの街づくりのシミュレーションゲームも有名ですね。
オンラインポーカーのブラックフライデーやオンラインギャンブル禁止の故もあったのか、ZYNGAポーカーは飛躍的な伸びを見せます。
そしてZYNGAは、2010年にはソフトバンクより当時約137億円の出資を受け、また両者50:50の合弁会社ZYNGA JAPANを設立をし日本市場への参入を果たしました。
当時ZYNGAは月間アクティブユーザ2億3千万人、売り上げは月間数億ドルという状況。
ソフトバンクにとって携帯ゲームの開発・提供をする上で非常に良い提携だったと思われます。

一般的に、シミュレーションゲームは寿命が10年そこそこといわれ、CityVille勢いがなくなってきていましたが、今月頭にFACEBOOK向けに”ChefVille”を発表。17カ国対応のゲームですが・・・。
日本でのFACEBOOKアプリはGREEやDeNAなどに比べるとどうしてもいまいち。ZYNGA JAPANの利益も2社と比較しても全然です。海外ではトップクラスの会社でも、さすがに日本市場では苦戦中のようです。ZYNGAの利益も2012年の第二4半期には黒字からいきなりの赤字への転落。
そんな中、2012年6月に、どうやらソフトバンクがZYNGAの株を買い増しをしたようです。

ZYNGAはアメリカに本社を置く企業であり、あくまでもソーシャルゲーム会社。オンラインギャンブル市場への参入の噂はかなり以前より出ていましたが、ZYNGAはあくまでもソーシャルゲームの会社です、ということで否定も肯定もせず、という回答を続けてきました。が、同時期6月末にはほぼ公式という状況で2013年にオンラインギャンブルへの参入の表明。アメリカにおける合法化を目前(一部はすでに合法化)ににしながらも、ライセンスの限定数などによりあまりにも狭き門、多数の株主は関知せずといった態度(ソフトバンクは例外だったのでしょうね)。
4月にはラスベガスの帝王WYNN(ウィン)ともランドカジノとオンラインゲームの提携で話し合いもあったようですが、不発で終わり。
株価を上げるための発言ではと一部ではとられているようでで、大多数が半信半疑。なぜなら合法化に備えるには、かなり前から準備や根回しが必要であり、ZYNGAではそういった動きがあまり見られなかった為なのですが、先週、新たな事実が発覚。

どうやら75000ドルがロビー活動の資金として報告されていました。ワシントンでのオンラインギャンブル合法化に関する活動費として使用されたのです。
やはりZYNGAはオンラインギャンブルへの参加は本気だったということです。
またリアルマネー用のポーカーソフト(プラットフォーム)に関してははGtech G2社とPaytech(そうです、あのプレイテックです)より既に入札も受けており、現在検討中。
ちなみにPlaytechは数か月前にソーシャルゲーム会社との提携が決まり、逆にソーシャルゲーム市場への参入が決定したところ。

ソーシャルゲームによりプレーヤーを取り込み、リアルマネーへ流すという公式は誰にでも見えますが、いろいろと問題も出てくるはずです。この辺を規制する法律も出てくることでしょう。
FACEBOOKはイギリス市場においてのみですが、オンラインギャンブルを解禁しているので、FACEBOOKのこれからの動向が非常に気になるところです。

話がそれましたが、ZYNGAポーカー、他社に比べスタートが遅れた感が無きにしもあらずですが、本気で参入するのであればついつい現在オンラインポーカー(リアルマネー)でほぼ独占状態にあるポーカースターズとの対決などを期待してしまいます。
ポーカースターズは既にリアルのプレーヤーも十分もち、知名度も高いアメリカ(再度)参入に重点を置いていくようですが、ZYNGAポーカーは???
FACEBOOK経由でイギリス市場に入るのもありですし、アメリカのロビー活動を続けてチャンスを狙うのもあり。ただし、リアルマネーの運営に必要なノウハウがないのが痛いかもしれません。

そういえば、ソフトバンクってイギリスのスポーツブックBetFairの株主でもあるんですよね。。。

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