オンラインギャンブルポータルのWinner Onlineで面白い記事が出ていました。
ギャンブル中毒に効く薬が発見された可能性があるというものです。
A Pill To Stop Gambling? It’s Possible, Study Finds (Winner Online)
記事の概要はこんな感じです。
- ミネソタ大学の調査によると、N-アセチルシステイン(N-acetyl cysteine)を摂取すると、ギャンブル中毒者がギャンブルをしたいという欲求が減少する。
- N-アセチルシステインは、処方箋が不要のサプリメントで、抗酸化物質として一般に使用されている。
- 調査対象の23人のうち16人に、ギャンブル欲求の減退が見られた。
- さらにその16人のうち13人を対象に偽薬(プラセボ)を使用した比較対照調査を行ったが、N-アセチルシステインを摂取したグループでは83%で改善が見られ、偽薬グループでは29%でしか改善しなかった。
- 副作用はほとんど見られず、数人が膨満感やガス(おなら)について報告した程度。
- 調査で摂取したN-アセチルシステインの量は1,400ミリグラムで、効果が現れるまでに平均数週間かかった。
- 長期的な効果を望む場合は、他のサプリメントやセラピーと一緒に1年かそれ以上摂取を続ける必要がある。
もう少し大きな規模の調査も計画しているということです。もしかすると、数年度にはN-アセチルシステインがギャンブル中毒解決のためのスタンダードになっている可能性もあります。
ちなみに、N-アセチルシステインは日本でもネット通販などで手に入るようです。
でも、ちょっと怖い気もします。
ギャンブルというか、賭けたいという欲求は人間の根源的なところに根ざしたものだと思うので、それを無理に薬で抑えてしまうと、どこか他のところがおかしくなったり、心のバランスが崩れてしまいそうな気もします。どうでしょう?