カジノの祭典「G2E ASIA」レポート その1

G2E
今回から3回にわたって、
2016年5月17日から19日の3日間、マカオで開催された
「G2E ASIA」の様子をレポートします。

といっても「G2E」って何? という方も多いはず。
なのでまず「G2E」の説明からはじめますね。

「G2E」とは「Global Gaming Expo」の略で、ランドカジノ(実際のカジノ)に置かれるゲームなどを中心に、新製品や定番商品、システムなどをお披露目する展示会のこと。
ほかにもカジノに関するセミナーなども開かれ、今回はなんと展示会とセミナー(ランドカジノ向け)で合わせて10984名、83か国より参加があったそうです

会場にはブースが設けられ、新しいスロットやゲームが所狭しと並びます。イメージとしては「ゲームショー」に近いかもしれません。
このイベントは世界のあちらこちらで開かれており、ここ数年マカオでずっと開催されています。
アジアでカジノ事業を展開する企業にとっては注目のイベントなのです。

もちろん、一般の方の参加も可能。
会場はある種のお祭りムードにも包まれます。
会場に入るや否や、

竹馬女の子

竹馬に乗ったものすごい背の高い女の子が出迎えてくれたり、
各ブースにも、

美人コンパニオン1

こんなきれいなお姉さんがいて、お土産を渡してくれたり、

美人コンパニオン2

こんなど派手なお姉さんたちが会場を盛り上げていたりして、本当にお祭りです。
いやいや、お姉さんの話ばかりしていてはいけませんね。
各ブースの様子に話を戻しましょう。

今回、出店していたブース数は全部でなんと157。
大手企業からベンチャーまで、ワンフロアの広い会場にずらっとブースが並んでいます。
展示されているのはランドカジノの新ゲームが多いのですが、中には、

チップ

こんな感じで、チップを専門に販売している会社なんかもあります。
この会社はこちら。

abbiati

「ABBIATI」というメーカーでした。
と、ここで豆知識をひとつ。
ご存知の方もいると思いますが、チップにはコイン状のものと、
カード状のものがあります。
このうち、カード状のものは、じつは「高額チップ」なんですね。
ごく当たり前に並んでいますが、普通に遊んでいる分にはなかなか触れる機会がない代物なのです。

そのほか、会場内で特に気になったものもご紹介しましょう。
まずはこちらのメーカー。

aristocrat

ポーカー関連が強い「ARISTO CRAT」で展示されていた新型のスロット台。

縦長スロット

ものすごく縦に長いのがわかりますか?
しかも、この台、一番上まで液晶になっているのです。
操作性も普通のスロットとはちょっと変わっているようで、
遊んでいる人は画面をタッチしたり、連打したりしていました。

現在のランドカジノにも大きなスロット台はありますが、
ほとんどは横に長かったり、画面が大きかったりというタイプで、
こういう感じの縦長のものは見かけないので驚きました。
なにしろ、迫力が半端ではないです。

では、次に。

alfastreet

ルーレットの台などで有名な「Alfastreet」ではこんなものを見つけました。

ボートレース

(写真が光ってしまっていてすみません)
日本のゲームセンターにはよく競馬のゲームが置いてありますが、
こちらはそのボートバージョン。実際に小さなボートがレースを繰り広げ、
プレイヤーはそれに賭けて楽しむ仕組みになっています。
珍しいですよね。

ちなみに、競馬のゲームを出しているブースもいくつか見かけました。
もしかしたら来年辺りには、カジノで競馬ゲームを見るのが当たり前になっているかもしれません。

せっかくですから、もうひとつご紹介しておきましょう。
会場のわりとはじっこのほうでブースを展開していたこちら。

spintec

「Spintec」。あまり聞きなれないメーカーさんですが、出しているものはすごかったです。
これ。

シック・ボー

巨大な「シック・ボー」マシーン。
マカオのランドカジノでは「大小」という名前で人気を博しているシック・ボーですが、
もはや「大小」ではないんじゃないか、と思わせられる迫力です。
最近ではっこういったタイプのシックボ―マシーンもアジアの大手カジノで見かけられるようになりましたが、ディーラーがいらないので、人件費節約といったところでしょう。

では、今回はここまで。
次回は日本のメーカーに注目してみたいと思います。

レポートその2へ