カジノの祭典「G2E ASIA」レポート 番外編その1

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せっかくマカオへ来たのですから、
マカオのお話も少ししておきたいと思います。
いわば、レポートの番外編です。

マカオと言えばすぐに思いつくのが「カジノ」ですが、
じつはひと口にカジノと言っても地域は2つに分かれます。
ひとつは「ヴェネチアン」を中心とした新興地域。
もうひとつは昔ながらのカジノが立ち並ぶ旧市街。

どちらも地域名があるのですが、不思議なことに、
地元の人もマカオ通の人も「新しいほう」「古いほう」と呼びます。
地域名はあまり普及していないようです。
なので、このレポートでもそう呼ぶことにします。

この北と南に分かれた2つの地域は橋でつながれていて、
バスやタクシーを利用して移動することが可能です。
時間にして約20分ぐらいでしょうか。
遠くもありませんが、近くもありません。
どちらかに行こうと思う時は注意が必要ですね。

さて、まずは「新しいほう」の地域から。

こちらの目玉はなんと言っても「ヴェネチアン」です。

ヴェネチアン

新しいほうの地域は元々は何もない場所でした。
そこにヴェニスをテーマにした巨大ホテル「ヴェネチアン」が作られ、
その後、似たような施設が続々と作られるに至りました。
ヴェネチアンはラスベガスのものとほぼ同じ作りで、
内部では様々なイベントが繰り広げられています。
例えば、

ヴェネチアン内部

こんな人がいて、挨拶をしてくれたり、
施設内に川が流れていて、ゴンドラが浮かんでいたり、
とにかくもう、カジノと言うよりテーマパークなのです。

また、ここには300以上の店舗が軒を連ねています。
うろうろするだけで十分に楽しい施設なんですね。
ただし、ひとつご注意を。
ガイドブックなどには「300以上のお店があるので買い物には困りません」
と書いてありますが、これは噓です。困ります。

というのも、お店のほとんどがブランドショップだからです。
スーパーや本屋さん、薬局などは一軒もありません。
コンビニも高級店が一軒あるだけです。

だったら、外に買い物にでればいいだろう、と思ったあなた。
それも間違いです。
というのも、この新しいほうの地域は周囲も同じような作りだからなのです。
地元の酒を買おうと一時間以上うろつきまわった私が言うのだから間違いありません。
「買い物はブランド品のみ」とわりきらないとつらいです。

とはいえ、こちらの新しいほうの地域にも見物できるところがないわけではありません。
中でもぜひ立ち寄ってもらいたいのが、「タイパ・ビレッジ」です。

タイパ・ビレッジ

見てください。この雰囲気のよさ。
距離的には、ヴェネチアンから徒歩で20分ほど行ったぐらい。
人通りも多すぎず、少なすぎず、のんびり散策するにはぴったりです。
お店もおしゃれな感じのところが多く、
日本で言えば、下北沢や裏原宿といった印象。

マカオは元々ポルトガル領でもあったので、
美味しいポルトガル料理屋さんも多いです。

ちなみにここで私が飲んでみたのがこちら。

ネコシーコーヒー

私は「ネコシーコーヒー」と呼んでいましたが、
正確には「ルアック・コーヒー」というものだそうです。
このコーヒー、なんと超高級品で日本や海外で飲もうとすると、
数千円かかります。が、マカオではなんと500円程度。
うーん、お得。

で、このコーヒーの正体は、と言うと。
じつはコーヒー豆をジャコウ猫に食べさせて、
その糞から豆を取り出して淹れたもの……。
誰がこんなこと発明したのでしょうか。なんたって糞なのです。

が、お味はじつに美味い。
マイルドで癖があまりなく、とても優しい味がします。
糞だと意識しなければ、きっと美味しく飲めるはず、です。

また、この地域ではこんなスイーツも発見しました。

エッグタルト

卵の殻に入ったエッグタルトなのですが、これも最高に美味い。
味がまろやかで優しく、ネコシーコーヒーと一緒に食べたらたまらないと思います。
味のバリエーションも豊富で、しかもひとつ100円もしません。
いろいろ試して食べてみるのも面白そうです。
(日本の雑誌でも紹介されたそうです)

と、長くなってしまいましたので、「古いほう」の地域のご案内はまた次回に。

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