マイクロゲーミング、クリプトロジック、プレイテック、ボスメディアの大手オンラインカジノソフトウェア各社から、11月8日、いろいろなニュースが飛び込んできました。
- プレイテック
2007年の第三四半期の決算を発表しましたが、だいぶ好調のようです。
Third Quarter Trading Update
プレイテックは約1年前にアメリカから撤退しましたが、それにもかかわらず過去最高の売り上げを記録しているということです。特に売り上げの7割以上を占めるヨーロッパで勢力を拡大しているようです。
1年前はアジアが33%を占めていたのですが、これが20%に落ちています。プレイテックはアジアで強いと言われていて、実際今年もアジアでの売り上げを拡大させていますが、ヨーロッパの勢いには勝てません。
あとは、カジノも好調ですが、それ以上に1年で3倍近い成長を記録しているポーカーが大いに寄与しているということです。 - ボスメディア
ネットエント(NetEnt、Net Entertainment)がボスメディアを買収するのではという噂が駆けめぐりました。
結局、オファーされた買収金額が低すぎてボスメディアの大株主が話を蹴ったということです。
これに関連して、ネットエントの会長は、買収を積極的に進めていきたいという声明を発表しています。 - クリプトロジック
シンガポールのMikoishi Studioというゲーム開発会社に出資を決めたという発表がありました。アジアの携帯電話向けのゲームを得意としている会社だということです。
CryptoLogic Takes Stake in Top Asian Game Developer
このミコイシという会社は、日本にも事務所を開いているそうです。 - マイクロゲーミング
マイクロゲーミングのカジノソフトウェアが、マルタのライセンス発行機関であるLotteries and Gaming Authority (LGA)から、Class IVというライセンスを取得したということです。
これにより、マイクロゲーミングのオンラインカジノは、マルタのライセンスを取得することが容易になるそうです。マルタのライセンスがあると、イギリスをはじめとするEU内での運営がしやすくなるので、近年人気が高まっています。
おそらく、近いうちに多くのマイクロゲーミング系オンラインカジノがマルタのライセンスを取得するでしょう。
最近のいろいろな動きを見ていると、アメリカのオンラインギャンブル禁止法成立から1年経過して、業界内の勢力図もだいぶ変わってきたような感じです。