ラスベガスでカジノ運営側で長い実績を持つ中條辰哉氏の新著『日本カジノ戦略』を読みました。
『日本カジノ戦略』 (新潮新書)
カジノというと、いまだに危険なイメージを抱く人も多いかもしれないが、現代のカジノはイカサマや犯罪の入り込む余地など全くない究極のエンターテインメント・ビジネスだ。ホテル、レストラン、ショー、ゴルフ場とギャンブルの関係、コンプという名のポイント還元の歴史など、ラスベガスの大手カジノで長年働き、全てを知り尽くした著者が、カジノが儲かる仕組みと日本に導入するときに取るべき戦略を明らかにする。
『日本カジノ戦略』は日本のカジノはどうあるべきか、という主題の本だというので、オンラインについても少しは書いてあるかと思い読んだのですが、オンラインには全く触れていません。
ただ、カジノで何が起こっているのか、カジノとプレイヤーの関係、各ゲームの特色、勝ち続けるプレイヤーの存在とその手法、大数の法則を克服してカジノに嫌がられる客になる方法など、カジノ好きにとっては興味深い話ばかりでした。
このような貴重な情報が日本語で700円強で手に入ってしまうのには驚きます。
『日本カジノ戦略』は実はカジノ推進計画を進めている各自治体から高額のコンサルタントとして雇われるための宣伝本ということかもしれませんが、そんなことはどうでもよく、プレイヤーが読んでも純粋に楽しい本です。
おすすめです。