マレーシアの企業家として有名なTan Sri Vincent Tan Chee Yioun氏(通称Vincent Tan)がオンラインギャンブルからの撤退を決めたようです。
Vicent Tan氏が率いる企業グループのBerjaya Groupは、オンラインスポーツブックのAscot SportsやオンラインカジノのAscot e-Casinoを最近閉鎖したということです。
HAS MALAYSIAN MOGUL REVERSED OUT OF ONLINE GAMBLING?
ASCOT SPORTS CLOSING CONFIRMED (Update)
サイトには現在「定期メンテ中」の表示が出ていますが、同時に「5月31日までに出金を完了すること」とも記載されています。またベットもできなくなっています。
登録プレイヤーには閉鎖の連絡はありませんが、ライセンス元のマン島のゲーミングコミッションによると、既に同グループからは運営停止の連絡があったそうです。
中国語圏をターゲットにしたカジノなので日本の人にはほとんど関係ない話ではありますが、他の分野で大成功している企業家があきらめて撤退するというのは興味深いです。
マカオのカジノ王スタンレー・ホー氏もDr.Ho 888 Casino等でオンラインカジノに参入していましたが、まったく存在感はなく、失敗といっていい結果に終わっています。
ロンドンの有名カジノRitz Clubのオンラインカジノも、すでに身売りと改名をしていて、これも失敗だったといえるでしょう。
アメリカのMGMも以前はオンラインカジノを持っていましたが、これもまったく人気が出ることなく消えています。
その意味では、ランドカジノで成功している企業がオンラインカジノでも成功したという例はあまりなく、オンラインカジノの運営というものが特殊なものであることを感じさせます。