大雨による2時間の赤旗中断に、セイフティーカーが何度も入るなど、荒れに荒れたカナダGPから2週間。F1が再びヨーロッパへと戻ってきます。
今度の舞台はスペイン、バレンシアの市街地コース。4本のストレートと低速コーナーからなる、美しくも難しいコースです。
前回のカナダGPは日本での放送が途中で終わってしまいましたので、今回はそのおさらいもかねて、カナダGPの順位でドライバーの様子を探っていきます。
まずは、優勝を果たしたマクラーレンのジェンソン・バトン。
安定した走りとタイヤマネジメントの上手さが特徴的なバトンは、荒れたレースになると抜群の速さをみせます。特にカナダではドライブスルーペナルティを受
けながらも、圧倒的な速さで追い上げ、ついにラスト一周でベッテルを抜き去るという離れ業を演じて見せました。
ただ、バトンは安定している分、勢いに乗るということがあまりありません。
今回はタイヤ交換が鍵を握ると予想されるので、その点ではやや有利かもしれませんが、優勝候補に挙げるのはちょっと不安が残ります。
2位はレッドブルのセバスチャン・ベッテル。
ここまで誰も寄せつけない速さを見せつけてきたベッテルですが、カナダではまさかのミスで2位に落ちました。
本人も相当堪えたようで、レース後のコメントにもいつもの元気はありませんでした。
とはいえ、バトンとは対照的に「勢い」と「奮起」を活かすのに長けたドライバーですので、バレンシアで再びあの速さを取り戻す可能性は大です。
3位はレッドブルのマーク・ウェーバー。
同じマシンに乗るベッテルと比べるとどうしても見劣りしてしまうウェーバーですが、結果はきちんと出してきています。
ここのところは荒れたドライビングをすることも少なくなり、優勝を狙っている気配は濃厚です。
4位はメルセデスのミハエル・シューマッハ。
大々的な復帰を遂げたにも関わらず、なかなか結果が出なかった皇帝ですが、カナダではあと一歩で表彰台というところまできました。が、雨に助けられた部分も多く、まだまだ先は遠そうです。
また、モチベーションの面でも、本人が引退をほのめかすようなコメントをするなど、あまりよくなっていない感じがします。
5位はルノーのヴィタリー・ペトロフ。
トップチームと比べて明らかに劣るマシンでの5位入賞は、見事としか言いようがありません。第一戦で表彰台に上がるなど、若手としては今シーズン、最も勢いに乗っているドライバーでしょう。
後は順不同で。
マクラーレンのルイス・ハミルトン。
彼の今年のドライビングには荒さが目立ちます。この荒さが勢いにつながればいいのですが、どうも空回りして失敗している印象があります。チームメイトのバトンが優勝したことで、次戦もかなり熱い状態でレースに挑むと予想できます。何かをやらかしてしまいそうです。
フェラーリのフェルナンド・アロンソ。
カナダでの決勝は散々な結果に終わりましたが、予選では見事な走りをみせました。ここまで完成度がいまひとつだったフェラーリのマシンも、ようやく表彰台争いに参加できるところまでたどり着いたようです。こうなれば、スピードスターのアロンソが上がってくるのも時間の問題です。地元GPという点も見逃せません。
おそらく優勝争いに絡んでくるのは、ここら辺までのドライバーでしょう。
では、いつもの表を使って順位を予想してみましょう。
ドライバー |
ドライビング |
ピット戦略 | 勢い | 運 |
総合計 | オッズ |
ベッテル(レッドブル) | 5 | 4 | 4 | 4 | 17 | 2.05 |
ウェーバー(レッドブル) | 4 | 4 | 3 | 4 | 15 | 8.00 |
アロンソ(フェラーリ) | 5 | 4 | 5 | 4 | 18 | 6.00 |
マッサ(フェラーリ) | 3 | 4 | 4 | 2 | 13 | 34.00 |
ハミルトン(マクラーレン) | 3 | 4 | 3 | 3 | 13 | 4.33 |
バトン(マクラーレン) | 4 | 4 | 4 | 5 | 17 | 9.00 |
シューマッハ(メルセデス) | 4 | 4 | 3 | 4 | 15 | 51.00 |
ニコ・ロズベルグ(メルセデス) | 4 | 4 | 3 | 3 | 13 | 34.00 |
小林可夢偉(ザウバー) | 4 | 3 | 4 | 3 | 14 | 301.00 |
(オッズはウィリアムヒル6月21日現在のものです)
ここから予想する表彰台メンバーは以下の通り。
1位 ベッテル
2位 アロンソ
3位 バトン
ベッテルがカナダの借りを返すのでは、と予想しました。
アロンソはコース特性やドライビングから言ってベッテルを追い詰めるところまでいけると思います。
もしかすると、アロンソ優勝の目もあるかもしれません。
3位はバトンかウェーバーかで悩みましたが、タイヤの使い方を考えてバトンを。
オッズ的にはハミルトンが2位予想なのですが、信頼性が低いので敢えて外しました。
もちろん、雨が降ったりすれば結果が大きく変わることもあり得ます。
その場合はカナダ同様、バトンが優勝候補の筆頭になりそうです。
ベッテルがふたたび王座に返り咲くのか。それとも何かが起こるのか。
期待のヨーロッパGPは6月26日(日)開催です。
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