2011年のF1が開幕です。「バーレーンGP」が国内事情により中止となり、急遽2戦目の「オーストラリアGP」が開幕戦へ繰り上げ。こんな前代未聞の状態から始まった今年のF1グランプリは、開幕前から早くも波乱含みの様相を呈しています。
では、開幕戦「オーストラリアGP」を予想する前に、現時点でのF1の状況をおさらいしておきましょう。
まず変更されたレギュレーション(規則)についてです。
今年のF1では、以下3つの大きな変更点がありました。
・KERSの復活。
・可変リアウィングの導入。
・タイヤは「ピレリ」一社のみの提供。
このうちのKERSに関しては、一昨年に搭載したチームが数チームあります。これらのチームはその後継続して「KERS」の改良を進めていたと思われますし、ドライバーも使い方を熟知しているので、有利と見ていいでしょう。
可変リアウィングについては完全に未知数です。効果や使い方に関しても、ドライバーの中でですら意見がかなり分かれていますし、はたして「使えば速くなる」のか「追い抜きに有利」になるのか、まったく分かりません。ただ、ひとつ確かなことはドライバーが運転中に「別の行動」をしなければならなるということです。そう考えると、同様の行為が含まれる「KERS」経験者は多少有利と言えるかもしれません。
しかし、この2つに関しては、正直なところレース展開を大きく変えるとは思えません。
それより大きな問題は3つ目のタイヤ変更です。
昨年までタイヤはブリヂストンの一社提供でしたが、これがピレリの一社提供に変わったことで、各チームの状況はガラリと変わりました。
ピレリのタイヤはかなり耐久性が悪いと評判で、オーストラリアGPでも、各チーム3、4回のピットインが予想されています。
こうなると、タイヤにやさしいマシン(ドライバー)が圧倒的に有利になりますし、ピット戦略も大きな鍵となってきます。
では、どこのチームの一体誰が優勝するのか?
昨年、好成績を収めた3チーム、レッドブル、フェラーリ、マクラーレンを中心に、先日行なわれた最終のバルセロナテストの結果とそれぞれのチーム事情を合わせて考えてみましょう。
ここまであまり調子がよくないと言われてきたレッドブルは、バルセロナのテストで、それまでの不調ぶりがまるで嘘であるかのような好成績をたたき出しました。
一方、順調にマシンを開発してきたフェラーリは、着実に結果を出してきました。
対照的なのは、マクラーレン。セッティングが本調子にはなっておらず、先の2チームと比べると明らかに出遅れ。
ほか、このテストで目立ったのはメルセデス、ザウバー、ルノー、トロロッソといった、昨年までは優勝争いに絡んでこなかったチームの成績がよかったことでしょう。
これらを鑑みていつもの表を作ってみましょう。
(今回は初戦ですので、何人かのドライバーをピックアップ、
点数ではなく◎、〇、×;の3点評価です。総合はなくしました)
ドライバー |
チーム |
ピット | 勢い | 腕 |
戦略 | オッズ |
ベッテル | レッドブル | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 3.00 |
ウェーバー | レッドブル | ◎ | ○ | × | × | 5.50 |
アロンソ | フェラーリ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | 4.00 |
マッサ | フェラーリ | ◎ | × | ○ | ○ | 17.00 |
ハミルトン | マクラーレン | ○ | × | ◎ | ○ | 12.00 |
バトン | マクラーレン | ○ | × | ○ | ○ | 17.00 |
シューマッハ | メルセデス | × | × | ◎ | ○ | 13.00 |
小林可夢偉 | ザウバー | ◎ | ○ | ○ | ◎ | 151.00 |
ペトロフ | ルノー | × | ○ | × | ○ | 81.00 |
(3月24日のウィリアムヒルのオッズです。)
やはり優勝の第一候補は、チャンピオンのベッテル。
マシンも好調、ピットも万全、本人も勢いに乗ってるとくればハズスわけにはいきません。
対抗は、これもド本命ですがアロンソ。
開幕戦を得意としていて、マシン、ピットもよく、コントロールに長けている彼は、今年の一発目に大きな勝負を賭けてくるはずです。
と、これでは面白みに欠けますので、今回は独自の予想も立ててみます。
注目は小林可夢偉です。
彼のここ一番の腕(スピード)は誰もが認めるほどのものです。
今年はマシンもいいようなので、ここに得意の「奇襲」戦略がハマれば、表彰台も夢ではありません。
そして、もう一人。
ルノーのペトロフを個人的に挙げます。
昨年、あまり調子のよくないマシンで彼は目を見張るほどの速さを見せました。
不安要素はいろいろとありますが、あのスピードが今年のマシンで生かせるならば、いいところまで食い込むはずです。
というわけで、
優勝:ペトロフ
2位:小林可夢偉
こんな感じではどうでしょう。
ほかにも、タイヤの扱いが上手いバトンや、マシンを順調に仕上げていると見られるシューマッハも怖い存在です。
予想のための要素が少ない開幕戦は、何が起こるかわからない魅力的な一戦でもあります。
決戦は3月27日(日)。今回ばかりは思い入れを前面に押し出し、お祭気分で、ちょっとした冒険した賭けに出てみるのも面白いかもしれません。
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