大波乱の韓国GPを制したアロンソがチャンピオンシップ1位に浮上。逆に、ノーポイントに終わったバトンがほぼ戦線離脱とりなり、チャンピオンシップ争いは4人に絞られました。残り2戦、いよいよ大詰めの争いを制するのは一体、誰なのか。
まずは、現在のポイントとウィリアムヒルのオッズを確認しておきましょう。
1位 フェルナンド・アロンソ(フェラーリ) 231pt 1.61倍
2位 マーク・ウェバー(レッドブル) 220pt 3.20倍
3位 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) 210pt 11.00倍
4位 セバスチャン・ベッテル(レッドブル) 206pt 15.00倍
オッズは順位どおりで、ポイントが僅差のせいかアロンソとウェバーの一騎打ちといった様相を見せています。ですが、1位から4位までの差はわずか25ポイント。今シーズンのポイント制のシステムから考えて、そう簡単に2人の争いになるとは考えられません。
では、誰が優勝するのか。ここで、ポイントとなるのはドライバーのモチベーションと性質だと僕は考えています。理由は簡単明快です。
マシンはほぼ完成形に達し、過去のレースのデータからセッティングも万全になる。今年はタイヤがすべてブリヂストンだから差は出ない。となれば、あとは
ドライバーにかかっているとしか考えられないからです。
プレッシャーに強い、ここぞという時にスピードを出せる、競り合いに強い、運がいい、などドライバーの特徴は各個人さまざまにあります。そして毎年、最
後の1、2戦にはその特徴が如実に現れます。(これはチャンピオンシップに関わらない場合でもです)
そこで、この「特徴」をキーワードにチャンピオンシップを予想、いや占ってみたいと思います。
先に僕の考えるドライバー像をあげておきましょう。
アロンソ……順位に関わらず常にトップを目指す熱さを持つ。時折、無茶なドライビングもるすが、腕がいいので悪い結果はあまり残さない。運は普通。
ウェバー……典型的な先行逃げ切りタイプ。上位にいる時は無難な走りをするが、追い上げ時にはかなり暴走することも。熱くなりやすく、腕がいまいちなのでそこからミスも生まれやすい。運はやや悪い。
ハミルトン…こちらも先行逃げ切り型。腕はいいが、一度悪い結果を残すと悪循環に嵌ることもしばしばある。トップよりも上位入賞を目指している印象。運はやや悪い。
ベッテル……トップ以外は価値がないというほどの熱いドライバー。追い上げにも力があり、2位以下に甘んじることがない。ここぞという時の腕はピカイチ。運はやや良い。
あくまでも個人的なドライバー像ですが、あながち実像と外れてはいないと思っています。これを踏まえた上での僕の予想です。
今年のチャンピオンシップは「アロンソ」がとる。
アロンソは特に終盤戦に強いこともあり、絶対的に有利なのは間違いはありません。ほぼ確実と言っていいほどだとも思ってはいます。ただし、アロンソは一番人気のドライバーですから一点買いでは面白くありません。
で、「対抗」を考えるなら、僕は「ベッテル」しかいないと考えます。
彼の速さ、粘り強さ、そしてどこまでも諦めない「トップへの追求心」は、見ていて心地よいほどのものがあります。あとは運次第。アロンソに運勝負で勝て
るかどうかに彼の優勝はすべてかかっているでしょう。
ちなみに、現在ポイント3位のハミルトンは、アロンソ、ベッテルによほどの事態(マシントラブル、リタイア)がない限りは優勝はないのではないかと思います。特に今年のハミルトンの走りには勢いがありません。その意味でもかなり厳しそうです。
2位のウェバーは、残念ながら、僕の中では問題外です。彼には「チャンピオン」を取るほどの実力が備わっていません。(これまた僕の個人的な感想です。ウェバーのファンの方、すみません。ただ、ドライビングテクニックがいまいちなのは事実だと思います)
というわけで、最終的な予想は。
本命「アロンソ」、対抗「ベッテル」、大穴「ハミルトン」です。
次のブラジル戦での結果次第で様相は大きく変わるかもしれませんが、現在のところではこう考えて差し支えないと思います。
さて、みなさんはどんな予想をするのでしょうか。
そして結果は。
すべては11月14日に決します。結果を心待ちにしながら、ぜひ賭けも楽しんでください。
※オッズは「ウィリアムヒル」10月27日現在のものです。