劇的な結末を迎えた雨のマレーシアGPから3週間。舞台を中国に移し、
F1GP第3戦がいよいよはじります。
トップチームのマシンの実力差がほとんどなくなってしまったいま、はたして勝つのはどのチームの誰なのか。今回も占って、いや、予想してみましょう。
前戦はレインレースということもあり波瀾万丈の展開でした。
マシンの出来が劣ると言われていたフェラーリのアロンソがまさかの優勝。レッドブルは2台とも表彰台を逃がし、ベッテルにいたってはこれまたまさかのノーポイント。マクラーレンはハミルトンが表彰台をゲット。そして、2位にザウバーのペレスが入賞。
誰も予想できなかったレース展開で、間違いなく歴史に残るレースだったと思います。
しかし、F1とはこういうことばかりが起こるわけではありません。
マシンの差、実力、作戦等を冷静に考えていけば予想は立つはずです。
そこで、元に戻って各チームの状況をもう一度考えてみます。
まずは、昨年のチャンピオンチーム・レッドブル。
今年は昨年までのような圧倒的な速さはなく、かなり苦戦している様子が見られます。ただ、ドライバーは2人とも頑張っていて、遅いなりにもぎりぎりのところで頑張っている様子が見られます。
次は、マクラーレン。
初戦でバトンが優勝を見せたことからも、マシンの状況がとてもいいのがわかります。ドライバーは2人ともチャンピオン経験者だけあって、安定感も 抜群。
運に見放されなければ、優勝候補の筆頭でしょう。
フェラーリは今年はかなり苦戦している様子です。
マレーシアGPではアロンソが優勝しましたが、これは戦略と運とドライバーの実力があったからこそ。マシンとしてはまだまだ戦える状態になっているとは思えません。
ロータス、ザウバー、ウィリアムズの3チームは、今年の台風の目となりそうな予感があります。車の調子は上位2チームに勝るとも劣りません。ただ、安定感があまりないのと、チーム戦略がいまひとつなので、表彰台に上がるにはもうひとつ何かが欲しいところでしょう。
ということで、ここでいつもの表を見てみましょう。
ドライバー |
ドライビング |
ピット戦略 | 勢い | マシン |
総合計 | オッズ |
ベッテル(レッドブル) | 4 | 4 | 3 | 3 | 14 | 5.00 |
ウェーバー(レッドブル) | 3 | 3 | 3 | 3 | 12 | 13.00 |
アロンソ(フェラーリ) | 5 | 3 | 4 | 2 | 14 | 10.00 |
マッサ(フェラーリ) | 2 | 3 | 2 | 2 | 9 | 151.00 |
ハミルトン(マクラーレン) | 4 | 4 | 5 | 5 | 18 | 3.00 |
バトン(マクラーレン) | 4 | 4 | 4 | 5 | 17 | 4.00 |
シューマッハ(メルセデス) | 4 | 3 | 2 | 4 | 13 | 23.00 |
ニコ・ロズベルグ(メルセデス) | 4 | 4 | 3 | 4 | 15 | 23.00 |
キミ・ライコネン(ロータス) | 5 | 3 | 5 | 4 | 17 | 23.00 |
小林可夢偉(ザウバー) | 4 | 3 | 3 | 3 | 13 | 67.00 |
(オッズはウィリアムヒル4月3日時点のものです)
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本命はあくまでもマクラーレンの2台。
ここに、どのチームが絡んでくるかの勝負になると思われます。
可能性として高いのは、レッドブルですが、私はここにロータスがくると考えます。
理由はたったひとつ。
キミ・ライコネンの圧倒的な速さがあるからです。
まだ車に馴染んでいないのか、それとも運が悪いのか、ここ2戦ともにライコネンは、表彰台争いには絡んできていません。が、オーストラリア7位、マレーシア5位と、その速さは十分に見せつけています。
次戦あたりに表彰台に入ってきてもおかしくない実力です。
あとは、誰がどれだけ意地を張れるか、になるのではないでしょうか。
まだ優勝のないハミルトンが意地で優勝をもぎ取るか、レッドブルの2台が意地で車の弱さをカバーするか、アロンソが意地の表彰台を手にするか。
すべて踏まえたうえでの私の予想はこうです。
1位 ハミルトン
2位 ライコネン
3位 ベッテル
なかなか優勝できないでいるハミルトンですが、中国ではやってくれると信じています。
決勝は4月15日(日)。はたしてどんなドラマが待っているのか。
いまから楽しみに待ちましょう。
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