F1グランプリ オッズと予想 第16戦「韓国GP」

予選Q1で小林可夢偉が1位を飾り、決勝ではベッテルがワールドチャンピオンシップを決めた日本GP。その熱も冷めやらぬまま、一週間と時を置かずして韓国GPがやってきます。

チャンピオンが決まってからのレースでの見ものは何と言ってもドライバー同士の意地のぶつかり合いです。もはやポイントによる駆け引きはありません。あるのはただ「誰がこのレースで一番速いのか」ということだけ。

では、その辺りに注目しながら、まずはサーキットの特性を見てみましょう。
韓国GPは昨年から始まったばかりの新しいGPで、コースの状況も昨年はお世辞にもよいとは言えないものでした。
ですが、この状況に関しては、今年はかなり改善されている思われます。

となると、重要なのは「悪い路面をどう走るか」ではなく、「サーキットの特徴をどう生かせるか」になってきます。
韓国インターナショナルサーキットの最大の注目ポイントは、1,200メートルにも及ぶ長いストレートです。この点で有利なのは、マクラーレンの車でしょう。中でもここまでパッとしたレースをしてこれなかったハミルトンには注目です。

一方でこのサーキットには高速・中速・低速のコーナーが入り混じった、テクニックを問われる部分もあります。こちらの点では圧倒的にベッテル有利と言えるでしょう。

ここからは推測で。各ドライバーの気持ちを考えてみます。
まずはベッテルです。
彼の気持ちの中にはチャンピオンが決まりほっとした部分と、チャンピオンならではの結果を見せてやるという熱い部分が入り混じっているように思えます。
そして彼の性格からすると後者の気持ちの方が強いでしょう。

次にバトン。
バトンはここまでのレースを本当に上手く乗り切ってきました。前評判もそれほど高くなく、タイヤには優しいけどね、と言われ続けてきた彼が、回を追うごとにその牙を見せてくる様子には、誰もが驚いたはずです。
そんな彼が今回も果敢に攻めてくるのは間違いありません。

アロンソはどうでしょう。
腕は一流と言われ、一時は次期皇帝とまで呼ばれた彼も、今年は車に恵まれず、厳しいレースを続けてきました。負けん気の強い彼のこと、おそらく忸怩たる思いがあったと考えられます。その思いをこのレースにはぶつけてくるでしょう。

ほか、優勝争いに絡んできそうなのはウェーバーとハミルトンでしょうか。
彼らのモチベーションはここまでずっと低いままでした。セッティングに恵まれず、運にも見放され、チームメイトが活躍する様子をただ見ているしかない。
そんな状況下で走り続けてきた彼らには、今回のGPはビッグチャンスと言ってもいいかもしれません。少なくともここで見せてやるという気持ちが高いのは確かでしょう。

では、誰が勝つのか。

いつもの表を見ながら予想してみましょう。

ドライバー ドライビング ピット戦略 勢い  
総合計 オッズ
ベッテル(レッドブル) 17 2.20
ウェーバー(レッドブル) 14 7.00
アロンソ(フェラーリ) 18 6.00
マッサ(フェラーリ) 12 67.00
ハミルトン(マクラーレン) 14 5.50
バトン(マクラーレン) 19 5.00
シューマッハ(メルセデス) 13 101.00
ニコ・ロズベルグ(メルセデス) 11 101.00
小林可夢偉(ザウバー) 12 1001.00

(オッズはウィリアムヒル10月10日現在のものです)

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点数だけで考えれば、バトン、アロンソ、ベッテルの順になります。
が、先ほども言ったように今回のレースは「用意、どん」で全員がトップを目指す、言うなれば勢い勝負の競争です。
勢いがあり、かつ負けん気の強いドライバーほど、上位に食い込んでくるに違いありません。

それを鑑みた予想はこうです。

1位 ハミルトン
2位 アロンソ
3位 ベッテル

負けん気の強さでは1位、2位を争うハミルトンとアロンソの一騎打ちに、ベッテルが絡んでくると考えました。
実際、ハミルトンはここで優勝しないとかなり苦しい立場になります。どうにかして優勝を取りにくるでしょう。また、チャンピオンが決まってからのアロンソ
の速さは毎年、目を見張るものがあります。
この二人には注目です。

チャンピオンが決まったとはいえ、まだまだ目を離せないF1GP。
次の韓国GPの開催は今週末、10月16日(日)。
ドライバーたちの意地のぶつかり合いを、楽しみに待ちましょう。



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