競馬界きっての秋の風物詩、凱旋門賞の季節が今年もやってきました!
今週の10月5日(日)にロンシャン競馬場にて行われる今大会は 第93回目を迎え、更なる歴史を刻みます。
賞金なしには語れないのが競馬。今や国際的に指折りの高額賞金競争として知られる凱旋門賞ですが、その賞金額はスポンサーが変わった2008年以降大幅にアップ。今年2014年の賞金は、昨年の480万ユーロを更に上回る過去最高の総額500万ユーロになっており、更に興奮度が高まります。
そして期待され我が日本勢。これまでで最も優勝回数の多い国(調教国)は地元フランスで65勝、続いてイギリス13勝、アイルランド7勝となっており、残念ながら欧州馬以外の優勝はありません。昨年は地元フランスの3歳牝馬トレヴが5馬身差とつけて優勝。期待されていた1番人気の日本馬オルフェーヴルが惜しくも2着、3番人気だった日本馬キズナも4着と、期待が寄せられていた日本の悲願達成はまたしても持ち越しとなりました。
今回の第93回凱旋門賞に出走を予定している日本馬は、ジャスタウェイ(牡5・須貝)、ハープスター(牝3・松田博)、ゴールドシップ(牡5・須貝)の計3頭。
ウィリアムヒルによる現在の単勝オッズは以下の通り。(日本時間10月1日0:00時点)
ジャスタウェイ : 8.0倍(3番人気)
ハープスター : 8.0倍(3番人気)
ゴールドシップ : 10.00倍(6番人気)
ウィリアムヒル凱旋門賞2014オッズページへ
今大会1番人気は、英国馬ダグルーダで、現在のオッズは5.5倍。有力馬が次々回避、引退したため押し出される形での1番人気になっています。無敗で英オークスとキングジョージで優勝している3歳牝馬ということから今回1番人気も頷けますが、棚ボタのプレッシャーも相当あるはず。
福永騎手率いる3番人気のジャスタウェイは、ドバイでその強さを見せつけるかのように圧勝、そのレーティングは今年世界最高をマークしました。期待が高まりますが、実は距離的な適正は2000mがベストなので、2400mの凱旋門賞ではそれがどう作用するかがポイントになりそうです。
同じく3番人気でディープインパクトを父に持つハープスターは、今年の桜花賞優勝、札幌記念ではゴールドシップを退けての優勝、英オークスステークスでは2着と好調。3歳牝馬がゆえに圧倒的に有利なのですが、経験不足(?)となるか、怖いもの知らずとなるかのもろ刃の剣。直線大外一気のワンパターンな走りは、ジャスタウェイと同様に距離の心配があります。
“クセ者”の異名をもつゴールドシップは、GI5勝、6月の宝塚記念では先秋からの不振を見事払拭する連覇、札幌記念ではハープスターに次いで圧勝の2着を飾っています。宝塚以来コンビを組んでいる横山騎手の導きで「気分が乗らないと走らない」という元来の気性面は克服したようですが、脚質的にはスタートが下手なため不利という見方も。 筆者的にはその底力と意外性に賭けてみたい馬です。
今季凱旋門賞の日本勢には世界ランク1位のジャスタウェイも加えこれまでのどの年よりも強力な布陣。他騎手も日本勢には警戒をしている模様。しかしジョッキー最多タイの凱旋門賞4勝を誇るペリエ騎手は、たった2週間前にフランスへ渡るのはマイナスと指摘。確かに一理ありますが、今年こそは!と日本競馬界の悲願と一緒に賭けてみようと思います。
ウイリアムヒルのベットはいったん10月3日、日本時間の午後6時半に締め切られます。