今年のF1GPも残すところあと一戦。大混戦の中、最後までもつれたチャンピオン争いにもついに決着がつきます。現在首位のベッテルがそのまま勝ちをもぎとるのか。はたまた、追うアロンソが逆転でワールドチャンピオンに輝くのか。注目のブラジルGPを予想をしてみます。
まずはそれぞれのドライバーを詳しく見ていきましょう。
1位 ベッテル(レッドブル)273P 2.87倍
現在、2012年ワールドチャンピオンに最も近いドライバー。混戦と言われる中、いち早くトップに躍り出て、以降首位をがっちりと守っている。コンスタントに成績を収めるなど、一発のスピードだけでなく、確実性も高い。ここまで5位以下は6レースのみ。
2位 アロンソ(フェラーリ)260P 4.50倍
ベッテルとチャンピオン争いを繰り広げているドライバー。その実力は誰もがナンバー1だと認めるほど。戦闘力の劣るマシンながら、知識、経験を生かしたドライビングで、逆転優勝の夢を?ぐ。
3位 ライコネン(ロータス)206P 21.00倍
今年からロータスで現役復帰。ブランクを感じさせない走りで、アブダビGPではついに念願の優勝を果たす。チャンピオン争いからは脱落したものの、現役最速と言われるスピードからは目が離せない。ただし、ロータスのマシンはやや実力不足。
4位 ハミルトン(マクラーレン)190P 3.75倍
前評判の高さに反して今年の結果はいまひとつ。運に見放された面もあり、苦しいレースを続けていた。しかし、前戦アメリカGPでは見事に今季4度目の優勝を奪取。来季はメルセデスへの移籍が決まっており、本人としても有終の美を飾りたいところ。
5位 ウェバー(レッドブル)167P 13.00倍
同僚のベッテルから大きく離され、現在5位。安定したドライビングが売りだが、時折とても荒れたレースを見せる。車の出来はいいだけに期待は高い。
6位 バトン(マクラーレン)163P 11.00倍
今季初優勝を果すものの、その後伸び悩みこの順位に。タイヤの使い方やレース運びには定評があり、荒れたレースでの勝率は高い。
7位 マッサ(フェラーリ)107P 51.00倍
マシンの調子も悪く、前半から中盤にかけてはかなり苦しんだが、後半じわじわと速さを見せてきている。ブラジルは母国GPになる。
全体として見るならベッテルが頭一つ抜き出ている印象。それをほかのドライバーが追っているという構図は変わりません。
では、ワールドチャンピオンの条件もチェックしておきましょう。
・ベッテルがリタイヤor10位の場合
→アロンソ3位以上でチャンピオンに。
・ベッテルが8位or9位の場合
→アロンソ2位以上でチャンピオンに。
・ベッテルが5位?7位の場合
→アロンソ優勝でチャンピオンに。
・ベッテルが4位以上の場合
→ベッテルがチャンピオンに
ベッテルは4位以上に入ればいいのですから、おそらく無理はしてこないでしょう。着実なレース展開をしてくるはずです。
一方のアロンソは表彰台が最低条件。それもベッテルの調子からいって、優勝しないかぎりはほぼチャンピオンの目はありません。しかし、こういう時に強いのがアロンソというドライバーです。一気に優勝を目指してくると思われます。
これらのことを頭に入れての予想はこうです。
本命 アロンソ
対抗 ハミルトン
大穴 ウェバー
ここ一番のアロンソの強さを買って、アロンソを本命に。対抗には調子を上げてきたハミルトンをおきました。大穴はウェバーにしてありますが、ライコネン、マッサも可能性としてはアリだと思います。
ちなみに、順位はこのようになるのではと考えています。
1位 アロンソ
2位 ライコネン
3位 ハミルトン
4位 ベッテル
アロンソが優勝するもチャンピオンはベッテルに、という展開になると思いますが、どうでしょう。
2012年ブラジルGPは、今週末11月25日(日)開催。泣いても笑っても今年最後のレースです。すべての決着を、ぜひあなたのその目でお確かめください。
※オッズはウィリアムヒル11月23日時点のものです。
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